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与論島クオリア
  最終更新日 2018-7-17 6:59:01
要旨 喜山荘一 《与論だけの“あの感じ”を言葉にする》《与論・奄美・沖縄(琉球弧)の“同じ”を発見する》
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言語 ja-JP
宇佐浜B貝塚の「ヤコウガイ製匙(未製品)」
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要旨:  宇佐浜B貝塚からは、「ヤコウガイ製匙(未製品)」が出土している。平均9.1〜1...

 宇佐浜B貝塚からは、「ヤコウガイ製匙(未製品)」が出土している。平均9.1〜11.5cmの「略長方形」で深さはそれほどない。研磨はない。下図のいちばん上の小さなものだけが研磨を施されているが、どの層からのものかは報告書に記載がない。「柄の部分の破片」と見なされている。

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 これらは3層から1層にかけて出土している(1層:18、2層:3、3層:1)。ぼくたちは3層をオウギガニ段階とみなしているから、それを起点に考えてみる。ヤコウガイは、蓋が女性性、殻が男性性と捉えられるはずだが、この場合、殻を割っている。また、その形状は鋏には見えない。むしろ、蟹の腹節に見える。

 すると、殻の匙状の形態は胞衣ではないかという想定に導かれる。

 シヌグ堂、清水貝塚からも同種のものは出土しているというから、近いうちに確かめてみたい。

北原貝塚の貝類とヤコウガイ
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要旨:  久米島の北原貝塚は、土器からは大当原期とされているが、貝類からもオウギガニ段階...

 久米島の北原貝塚は、土器からは大当原期とされているが、貝類からもオウギガニ段階と判断できる。

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(「北原貝塚」より作成)

 オキナワヤマタカマイマイに見ているのは、カノコオウギガニではないだろうか。

 北原貝塚からは、「杓子状」とされるヤコウガイが出土している。

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 この割り取りは、オウギガニ段階の表現である「胞衣」を示している。それは、奄美大島北部のヤコウガイとも同期している。

 ヤコウガイが大和に運ばれたとすれば、このとき琉球弧は、「胞衣」をプレゼントしたことになる。サンゴ礁製の地母神概念である。

「沖永良部島のゴホウラ貝輪未製品資料」(新里貴之)
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要旨:  沖永良部島の西原海岸で貝輪につながるゴホウラが採集されている。  「外唇部や結...

 沖永良部島の西原海岸で貝輪につながるゴホウラが採集されている。

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 「外唇部や結節部をほとんど残した状態で、ほぼ全面に研磨加工を施すという状況は珍しい」として、新里は「ここまで手間をかけて加工し、かつ十分に背面貝輪になり得るものを廃棄するとは考えにくい」としている。

 こういう研磨状態のものもあるなら、なおのことこれは女性の分身を指しているのだと思う。女性シャーマンのなかでも長の地位にあった人のものなのかもしれない。

 奄美でのゴホウラの「完形品」は、「現在のところ墓出土のものに限定されている」。トーテムと人自身の中間にこの貝はあるということだ。

 三宅宗悦は、喜念原始墓の数十点の貝輪のなかから、その一点がゴホウラではないかと見抜いた。これがゴホウラの貝輪に気づかれた嚆矢となる。この前に、三宅は奄美大島で針突きの模写をしているはずだが、三宅は島をまたいで形を変えて”同じ”ものを見ていたのだ。