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与論島クオリア
  最終更新日 2018-2-26 5:56:23
要旨 喜山荘一 《与論だけの“あの感じ”を言葉にする》《与論・奄美・沖縄(琉球弧)の“同じ”を発見する》
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言語 ja-JP
石垣島名蔵貝塚の貝
公開:
要旨:  石垣島名蔵貝塚の貝を見てみる。200以上の多めのものをピックアップした。 (『...

 石垣島名蔵貝塚の貝を見てみる。200以上の多めのものをピックアップした。

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(『名蔵貝塚群発掘調査報告書 県道改良工事に伴う緊急発掘調査』「沖縄県文化財調査報告書第64集)


 最多はリュウキュウサルボウ。これをはじめ砂底の貝の多さは、砂蟹の段階を強く示唆すると思える。

 アラスジケマンガイ、シレナシジミ、キクザル等は、シャコガイの化身態で、ヒメジャコが163体出土しているのに対応している。

 気になるのはセンニンガイだ。これはトカゲ貝であるとともに、岸辺貝でもある。しかも、ヤドカリの宿貝でもある。

 チョウセンサザエ(9)、サラサバティ(64)も出土している。これらの棲息地は「潮間帯下-サンゴ礁」と記載されている。干瀬のあるサンゴ礁なら、これは干瀬、礁斜面となるはずだ。干瀬はなくても、貝はそれを象徴している。

 この名蔵貝塚の貝構成は、蟹トーテムの砂段階を示唆していると思える。ただ、センニンガイのヤドカリ示唆も気になる。

 参照:「イキナリ西表?〜徒労の幕切れ〜 13.7/28」


仲泊遺跡第二貝塚の段階
公開:
要旨:  仲泊遺跡第二貝塚の貝類遺体から、その段階を想定してみる。立地は、丘陵の崖下(『...

 仲泊遺跡第二貝塚の貝類遺体から、その段階を想定してみる。立地は、丘陵の崖下(『仲泊遺跡 1975・1976年度発掘調査報告書』)。

 イソハマグリ 300
 マガキガイ 65
 ヒメジャコ 34

 マドモチウミニナ 189
 アラスジケマンガイ 37

 チョウセンサザエのフタ 114
 サラサバテイ 54

 オキナワヤマタニシ 98

 海辺と干瀬の貝が目立つ。また、オキナワヤマタニシも少なくないので、この貝塚は前5期のものではないだろうか。

 

竹富島カイジ浜貝塚の貝
公開:
要旨:  竹富島のカイジ浜貝塚の貝類遺体は、マガキガイ、ヒメジャコ、サラサバテイラと続く...

 竹富島のカイジ浜貝塚の貝類遺体は、マガキガイ、ヒメジャコ、サラサバテイラと続く(『カイジ浜貝塚 竹富島一周道路建設工事に伴う緊急発掘調査報告』沖縄県教育委員会)。

 この構成は、北琉球でいえば、後2期にちかい。非食料では、アマオブネ類、オリイレヨフバイ類、ゴマフニナ類が出ている。これは、オカヤドカリが持ち込んだものと考えられている。

 カイジ浜貝塚は、1700年前から1300年前くらいの幅にある。これは、北琉球でいえば、後1期から後2期に入るくらいまでのところだ。

 この出土傾向からいえば、この段階で、竹富島は後2期に至っているということになる。

 また、「下田原期」と「無土器期」では、サラサバテイラ、ヒメジャコ、マガキガイが主体であることに変化はないとされている。

 しかし、その意味では違っていると言うべきではないだろうか。

 サラサバテイラは、あの世貝である前に、蛇貝、トカゲ貝でもある。ヒメジャコもトカゲ貝の意味を持ちうる。マガキガイもトカゲだ。

 だから、一見同じでも意味はこうなる。

 下田原期
 ・サラサバテイラ:トカゲ貝
 ・ヒメジャコ:トカゲ貝
 ・マガキガイ:トカゲ貝

 無土器期
 ・サラサバテイラ:ヤドカリ貝
 ・ヒメジャコ:胞衣貝
 ・マガキガイ:胞衣貝